神経から痛みを紐解く 〜センサリー・モーター・アムネジア(SMA)とは〜

2019.11.26

  長引く慢性痛は私達からエネルギーを奪います。悪化をすれば、家事や仕事など日常的なタスクをこなすことがやっとになり、やりたいことに取り組む余力はなくなります。休めば少しは楽になるものの、痛みがなくなる訳ではありません。目覚めたばかりの朝から疲れており、心理的にも余裕がなくなります。 このような慢性痛や慢性疲労のメカニズムを神経の視点から紐解く理論のひとつとして、「センサリー・モーター・アムネジア(SMA)」があります。   センサリー・モーター・アムネジア(SMA)とは センサリー・モーター・アムネジア(SMA/感覚運動健忘)とは、ハンナ・ソマティック・エデュケーションの ...もっと読む

近況とこれから

2019.11.11

あっという間に2019年も残り2ヶ月を切りました。 ついこの間初詣に行ったような気がするのは私だけでしょうか…(;・∀・) 最後にブログをUPしたのがなんと2年半前!その後、サイトは完全放置となっておりました。それでもお越しくださった皆さま、本当にありがとうございます。 この間、セッションルームの移転等ありましたが、これまで通りソマティック・エクスペリエンシング®(SE™)を実践しています。そして昨年秋から最近まで、公認ハンナ・ソマティック・エデュケーターである平澤昌子さん主宰のトレーニングに参加していました。学んでいたのは、「感じること」と「動くこと」を通じて心身の統合を目指す ...もっと読む

インナーチャイルドという名のトリックスター

2017.03.17

私達の中には、多かれ少なかれ「癒やされずに子どものままでいる自分」がいます。その子どもは、時に違和感や心身の症状、関係性の不和という形になって現れ、私達の足を止め、注意を引こうとします。その存在は「インナーチャイルド」と呼ばれ、様々なセラピーやヒーリングでワークする対象にもなります。 インナーチャイルドの悲しみや傷つきの深さ、また訴えの大きさゆえ、大人の自分が戸惑い、途方に暮れることもしばしばです。しかし逆説的ですが、その子どもこそが解決や変容のキーパーソンでもあるとして、その存在に耳を傾け、尊重することを多くのセラピーが重視しています。私達を困惑させながらも次のステージへと導いていく。インナ ...もっと読む

ワークショップのお知らせ【第2回ソマティックフェスタ】

2016.09.08

台風がいくつも過ぎ去っても、まだまだ真夏のような暑さが続いていますね。 今日は、ワークショップのお知らせです。 10月14日(金)に、「第2回ソマティックフェスタ」が開催されます。「ソマティックフェスタ」は、日本ソマティック心理学協会が主催するイベントで、「こころとからだの繋がり」という視点に基づいた様々なワークやセラピーを、気楽に体験できるお祭り(フェスタ)です。 いくつか例を挙げると、ロルフィングやハコミセラピー、ヨガ、プロセスワークやローゼンメソッドなどなど、心理寄りから身体寄りまで、多種多様なラインナップが揃っています。 この「ソマティックフェスタ」にて、ソマティック・エクスペリエンス ...もっと読む

妊娠・出産にまつわるメンタル不調と早期対応の重要性

2016.05.23

  妊娠・出産にまつわる女性のメンタル不調に注目が集まりつつあります。保健師などのヘルスケアの専門家が、産後間もない母親の自宅を訪問し、産後うつのチェックを行うという従来の自治体での施策に加え、新たに、妊娠中の女性にもメンタル面のチェックを行うことを推奨する動きが出てきました。日本産婦人科学会が、産後のメンタル不調の早期発見、早期治療のためには、「(産後の母親だけではなく)全ての妊産婦の精神面をチェックする必要がある」とする報告書をまとめ、今後の議論を経て、2017年に改定予定の産婦人科診療ガイドラインに盛り込むことを発表したからです。 なぜ妊娠・出産にまつわる女性のメンタル不調に注 ...もっと読む

ソマティック・エクスペリエンス(SE)って実際に何をするの?

2015.04.26

「ソマティック・エクスペリエンス(SE)」という名前からは、セッションで実際に何をするのか、なかなかイメージが湧きませんよね。  「ソマティック(somatic)」とは「からだの」という意味です。一般的な心理療法のように、「ことば」に重点を置いて進めていくのではなく、「からだ」による気づきを通じてこころの不調を改善していくセラピーです。     「からだによる気付き」って何? 「頭で考えて口に出すこと」と、「からだの感じ」を「照らし合わせる」というプロセスのあるセッションは、セラピーの効果が上がることが調査結果で指摘されています。『「頭で考えて口に出すこと」と、「からだの感じ」を照ら ...もっと読む

親密性のトラウマ~ソマティック・エクスペリエンス(SE)のアタッチメントワーク~

2015.04.18

人との関わりが疎遠な現代においても、“親密な関係性”が人生に与える影響は大きなものです。 精神分析家であるE.H.エリクソンの「心理社会的発達理論」においても、「親密性」は前成人期(23歳~34歳頃)に獲得すべき発達課題とされており、人が発達、成長していく過程で、避けては通れない重要な意味をもつテーマであることが分かります。「未婚者の寿命は既婚者の寿命と比べて8歳~9歳短い」という、国立社会保障・人口問題研究所の調査結果からも、親密な関係性の有無が心身に与える影響の大きさがうかがえます。 親密な関係を心から望んでいるにも関わらず、 ・人と一緒にいると安らげず疲れてしまう、 ・緊張して自由に振る ...もっと読む

映画「The cell」に見る、トラウマの世界

2014.08.10

どうしたら、トラウマやソマティック・エクスペリエンス(SE)についてわかりやすく説明できるだろう? そんなことを考えていた時、友達がある映画を教えてくれました。 「The cell」 絶頂期のジェニファー・ロペス演じるサイコセラピストが、連続殺人犯の「内的な世界」へ入り込み、事件の解決に挑むSFのサイコサスペンスです。2000年に上映され、当時はかなり話題になっていたようです。 「相手の内的な世界に入り込む」という、一見現実味のないストーリーではあるのですが、ある意味、ソマティック・エクスペリエンス(SE)でトラウマセラピーを行う際のエッセンスをうまく表現してくれています。 【閲覧注意】映画本 ...もっと読む

SE(ソマティック・エクスペリエンス)と漢方

2014.04.03

  新年度が始まりました。都内では桜が満開です。 ブログの更新が、なんと5ヶ月ぶりになってしまいました(;^ω^) この間、ちょっとした体調不良が続いておりました。去年の秋に歯の激痛に襲われたのを皮切りに、眠りが浅い、朝起きても疲れが取れていない、風邪を引くと治らない、食べても痩せる、やる気もない、挙句なんだか目つきもアヤシイ・・(;・∀・) 内科で血液検査をするものの、結果は健康体そのもの。もしや、少し早めの更年期症状なのだろうか・・。加齢を受け入れよう、自分。いやいや、これと長期的に共存していくのはかなりしんどい・・、などと自問自答する日々が続いておりました。 年が明け、少し落ち ...もっと読む

トラウマに取り組むその前に|ソマティック・エクスペリエンス(SE)が重視する「自己調整力」とは?

2013.11.09

「トラウマセラピー」と聞くと、実際にどんなことをしているイメージが浮かびますか?苦しい過去をセラピストに語っている場面でしょうか。あるいは、当時の未完了の感情に浸り、解放を試みている場面でしょうか。いずれにしても、「トラウマ」に付随する記憶や感情や身体感覚に、何らかの方法で取り組んでいる場面が浮かぶのではないかと思います。そりゃそうです。トラウマワークなんですから。 ソマティック・エクスペリエンス(SE)でトラウマとワークする際に、最初にしてはいけないことがあります。何だと思いますか? なんと、トラウマに取り組むことです。 (´・ω`・)エッ?  トラウマワークなのに、トラウマに取り組まないん ...もっと読む