ソマティック・エクスペリエンス(SE)って実際に何をするの?

2015.04.26

新芽

「ソマティック・エクスペリエンス(SE)」という名前からは、セッションで実際に何をするのか、なかなかイメージが湧きませんよね。

 「ソマティック(somatic)」とは「からだの」という意味です。一般的な心理療法のように、「ことば」に重点を置いて進めていくのではなく、「からだ」による気づきを通じてこころの不調を改善していくセラピーです。

 

body awareness 

「からだによる気付き」って何?

「頭で考えて口に出すこと」と、「からだの感じ」を「照らし合わせる」というプロセスのあるセッションは、セラピーの効果が上がることが調査結果で指摘されています。『「頭で考えて口に出すこと」と、「からだの感じ」を照らし合わせるプロセス』とは、以下のようなものです。

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クライアント「父親から言われた言葉に怒りを感じたんです」

セラピスト「その時のことを思い浮かべると、体でどんな感じがしますか?」

クライアント「・・、全身から力が抜けていくというか・・、体が冷えて、見えるものが色あせていくというか・・」 

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「頭で考えて口に出したこと」⇒「父親に怒りを感じた」

「体の感じ」⇒「力が抜けていく、冷える、色あせていく」

照らし合わせてみると、この2つにはギャップがあることが分かります。本当に「怒り」を感じていたのなら、「胃が熱くなる」「腕に力が入る」といったようなエネルギーが上がっていくような「体の感じ」になるはずです。もしかしたらこのクライアントは、頭では「怒り」を感じていると思っていても、からだでは「怒り」とは違う感覚、例えば、悲しみや無力感に近いものを感じていたのかもしれません。

 このように、からだにはからだ独自の感性(身体感覚)があり、時として、それは頭で考えることとは異なるメッセージを発しています。私達はとかく「頭で考えること」ばかりに意識を向けがちですが、からだの感性にも耳を傾け、両者を照らし合わせるプロセスを経ることで、頭で考えるだけでは得られない気づきを得て、自己理解を深めることができます。

 ソマティック・エクスペリエンスにおいても、この「からだの感性」用いて自己理解を深めるプロセスを重視します。そして、さらに一歩進め、「からだの感じ」をゆっくりと安全に「感じきる」ことで、過去の出来事がからだに与えていたネガティブな影響を終わらせることも試みます。「からだの感じ」は「感じきる」ことで変化していくものであり、「からだの感じ」の変化に伴い、問題自体も変化していく性質があるからです。

 

不調 

「からだの癖」と「こころの不調」

ソマティック・エクスペリエンス(SE)独自の視点として、『こころの不調の原因は「からだの癖」にある』と考える視点があります。

 「からだの癖」とは、人間に備わっている「3種類の神経」の働き方を指します。3つの神経は、お互いに協力し合って働いているのですが、どの神経が一番全面に出やすいのか、どの神経が働きづらいのか、といったパターンは人それぞれ異なります。

 安定したパターンであれば、健やかなこころとからだを維持することができますが、不安定なパターンだと、以下のようなこころの不調の原因になり得ます。不安定なパターンを形成する原因は様々ですが、大きな恐怖を感じる出来事を経験することも、きっかけのひとつになります。ソマティック・エクスペリエンス(SE)では、「からだの感じ」や「意識の向け方」を用いて繰り返し練習を行い、安定したパターンを作りなおします。

 

【このような方にソマティック・エクスペリエンス(SE)をお勧めします】

❏不安、落ち着かない

❏リラックスできない、安らげない

❏気分が落ち込む、ハイテンションになる

❏感情をコントロールできない

❏眠れない、いくら寝ても寝足りない

❏慢性的な痛みがある

❏慢性的な疲れがある

❏親や家族との関係で傷ついた経験があり、人間関係が苦手

❏恋愛関係を築けない

❏緊張する必要のない場面でも過剰に緊張する

❏エネルギーがない、やる気がない、何をしても楽しくない

❏自分の気持ちが分からない

❏偏頭痛や筋繊維痛などの症候群の診断を受けている方

❏交通事故や転落事故後に心身の不調を感じている方

 

rest

セッションをより効果的にするために

「からだの癖」を安定したものにするためには、日常生活の送り方も重要な要素になります。からだに過剰に刺激を与えるPCやスマホとの付き合い方を工夫する、活動量のバランスをとる、睡眠などの休息を確保する、意識を内側だけではなく外側にも向ける習慣をつける、「いい感じ」がするものを増やしていく(詳しくはこちら)、安心できる人との関わりを持つ、などです。セッションの中でも日常生活の送り方について話し合い、セルうマネジメント力の獲得を目指します。

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nature-flowでは、自己探索に必要な「安全」や「静けさ」、「ユーモア」や「柔らかさ」を大切にしています。そして、「症状をなくす」ことだけに注力するのではなく、その方固有の個性や本質(true nature)を活かした生き方の探索に寄り添うことを大切にしていきたい、そんな風に思っています。

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