ソマティック・エクスペリエンス(SE)

2013.06.10

ソマティック・エクスペリエンス(SE)とは、ピーター・リヴァイン博士が開発した、穏やかで安全な新しいトラウマセラピーです。 神経系の過剰な覚醒にアプローチし、システムを整えることを目指します。 具体的には、身体感覚やイメージ、感情、体の動きなどを用いて、体内で行き場を失った未完了のエネルギーの解放を試みたり、身体へのタッチを通じて、関節、隔膜、臓器が協調し、神経系の過覚醒をうまくホールドできるようになることなどを目指していきます。 トラウマの種類によりアプローチの仕方は若干異なりますが、トラウマからの回復の鍵を握っている「爬虫類脳」とのコミュニケーション手段である「身体感覚」を主に用いてアプロ ...もっと読む

現代のトラウマアプローチ

2013.06.08

  気分の浮き沈みや不眠、不安、パニックなど、心身の不調を訴える人は増加の一途を辿っています。そのような不調は、主に<こころの問題>として捉えられ、精神医学や臨床心理学の領域として認識されてきました。そして<薬による対症療法>や認知行動療法などの<脳の知的な部分に働きかける心理療法>が日本での現在の主な対処法となっています。そのような対処で回復が得られる人がいる一方、薬の効果が得られない、頭では分かっていても体と気持ちがついていかない、調子がいい時と悪い時を繰り返し、不調が長期化する等、望ましい回復が得られない人がいるのも現状です。そのような経緯の中、主にアメリカを中心とし、<神経生 ...もっと読む

バース・トラウマ(出産時心的外傷)とは

2013.06.07

バース・トラウマとは、出生前や周産期に受けるトラウマのことを言います。お母さんの子宮の中で、主に呼吸や循環がうまく機能しなかったことが要因になると言われています。例えば、出生時に呼吸をしていなかった場合、へその緒が首に絡みついていた場合などにバース・トラウマの影響を受けている可能性が考えられます。他にも、鉗子分娩や吸引分娩、帝王切開などで、赤ちゃんが自分の足でお母さんの子宮を蹴り、回旋して生まれてくる機会を逸していると、同様の可能性があると言われます。 (上記のような状況で生まれてきた方の全てが、バース・トラウマの影響を受けるという訳ではありません。) 私が最初に「バース・トラウマ」という言葉 ...もっと読む



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