ソマティクスとは
updated:2026.05.15

日常生活には、さまざまなストレスやトラウマとなる出来事があります。
大きなストレスに遭遇した時、身体はその状況や環境に適応するために、さまざまな工夫をします。
例えば、身体をくの字にして自分を守ろうとしたり
腰の筋肉を反らせてもっと頑張ろうとしたり
事故や手術の跡を庇うために周囲の筋肉が収縮したりします。
このような反応は、本来は身体を守るための大切な働きです。
しかし、その状態が長く続き、筋肉が元の状態へ戻れなくなると、さまざまな不調につながることがあります。
姿勢が猫背になったり、不安感が強まったり
腰の緊張が続くことで腰痛につながったり
左右がアンバランスになったり、などです。
このような身体の反応は、環境へ適応するために身につけた大切な工夫です。
ソマティクスでは、それを「悪い癖」として取り除くのではなく、
「感じること」と「動くこと」のつながりを取り戻していきます。
そうすることで、身体が本来の動きを思い出せるようサポートします。
ソマティクスでは、筋肉を力づくで伸ばしたり、外から矯正したりすることはしません。
身体の感覚に気づきながら、小さくゆっくり動くことで、身体自身が本来の動きを思い出していきます。
私は、この「思い出していく」という考え方に深く共感しています。
身体を「修理する対象」ではなく、「私自身」として扱う身体哲学に、ソマティクスの大きな魅力を感じています。
私自身も、身体をコントロールするのではなく、身体が思い出していくプロセスを尊重することを大切にしています。