ソーシャル・ディスタントな日々を生きる

2020.04.14

緊急事態宣言が発効され、一週間がたちました。
私もセッションをオンラインへと移行させていただき、ソーシャル・ディスタントな日々を過ごしています。とはいえ、元々一人で仕事をすることやオンラインでセッションもすることには慣れていましたし、そういった働き方が苦でもなかったので、当初はさほど環境が変わったとも思わず、ストレスも感じずにいました。

そんな私がソーシャル・ディスタンスによるダメージをはっきり感じたのは、2年ほど通っているダンスのクラスが当面中止になった時です。ダンススタジオは三密の極みな訳ですから、冷静に考えてみれば当然です。そして確かに“不要不急”です。ですが、知的な理解をするのとは別の部分、もっとパーソナルな部分が思った以上にショックを受けているのを感じました。

年齢も職業も人種も様々なそのクラスで、毎週決まった時間に集まり、みんなで同じ課題にトライしてわいわい過ごす時間は、私にとって思っていた以上に大切なソーシャル・エンゲイジメントの時間になっていたようです。当たり前になっていた大切なことが実は当たり前ではなかった、何かの一員であることが大きな支えになっていた、ということを痛感しています。

テレワークになったことで同僚との他愛のない会話ができなくなったことや、馴染みのお店が閉まっていることに思った以上の喪失感や落ち着かなさを感じている人も少なくないでしょう。今は自分にとっての大切なもの、本当の優先順位を確かめる時期でもあるのかもしれません。

少し沈みがちだった時に、私を励ましてくれたことのひとつはこちらです。↓

A Boléro from New York: NY Philharmonic Musicians Send Musical Tribute to Healthcare Workers

ニューヨークフィルハーモニー交響楽団のメンバーが、それぞれの自宅から「ボレロ」を演奏しています。ソーシャル・ディスタントなオーケストラです。NYの医療従事者へのトリビュートとして演奏されています。

それぞれの楽器が自分の個性を発揮しつつ、全体としてひとつの交響曲を作り上げていること、そしてそれが誰かの生命のために奮闘している人々へ捧げられていることに、なんだかとても励まされました。統合的だ…(´;ω;`)

この動画がきっかけとなり、今は様々なオーケストラのYoutubeを観ています。さっそくGustavo Dudamelさんというベネズエラの指揮者の方に興味を持ちました。表情が豊かで見ているだけで体温を感じるんですよね。オーケストラを単なる楽器の寄せ集めにせずに統合させていく、指揮者という役割にも興味を持つようになりました。ソーシャル・ディスタンスを、自分の内側が動くものや、今まで知らなかった豊かなものに触れていく時間にもできたら…と思います。

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