コロナとどう向き合うか

2020.03.29

関東近郊の外出自粛も2日目を迎えました。
私の周囲では、スーパーの食べ物がなくなることもなく、街に不穏な気配もなく、比較的穏やかに時間が過ぎています。そして、季節外れの雪がどかどか降っています(;・∀・)これでは否が応にも不要不急な外出はできませんね。ある意味、自然が応援してくれているのかもしれません。

コロナの感染状況を見ていると、私達が予想以上に他者と繋がっていることを思い知らされます。自分が無症状でも保菌してい可能性があり、無自覚に誰かに移してしまうリスクがある訳です。自分は若いから、基礎疾患がないから大丈夫、と対策を怠っていると、すぐにはその影響は感じられなくても、これまで当たり前のように享受できた医療の崩壊や、間接的に大切な人を悲しませる結果となって自分に返ってくる。個と全体が繋がっており、運命共同体であることをリアルに見せつけられているのを感じます。

今回の問題は、感染症対策のことだけを考えれば万全かといえばそうではないところが難しいところです。このまま経済が停滞すれば、不況という名の社会的なパンデミックが起きてしまいます。コロナが完全に終息するまで子どもたちを自宅に隔離したとしたら、教育上の問題やメンタルの問題が出てくるのでしょう。もちろん生命を守るのが最優先になりますが、それを踏まえた上で完璧ではなく最善を目指し、複数の領域への影響を極力少なくすることを考えることが重要になるように感じます。バランスが大切ですね。

全体性やバランスということを考えた時に、まっさきに浮かんだのはケン・ウィルバーのインテグラル理論です。インテグラル理論は成人の意識の発達理論ですが、より上位の統合的な段階へと発達していくにあたり、主に以下のことを大切にします。

・ひとつの領域のみを深堀りするのではなく、広く複数領域に取り組むこと
・ただし、ただの寄せ集めにはせず、統合することを考えること
・個としてだけでなく、全体の底上げを意識すること

これらはコロナ対策でも言えることではないでしょうか。すぐに万全の解決策が生まれなくても、ひとりひとりがこのようなことを意識してコロナと向き合い、個人として次の段階へと進むことができたら、いつかコロナが終息する頃には今までとは少し違う世界を見ることができるのかもしれませんね。

私自身は、皆さん同様、手洗い、うがい、換気を徹底して外出を最低限にしながら8時間睡眠を確保しています。未曾有の状況にお財布の紐も締まりがちですが、買うつもりで買わないでいたものを時々Amazonでぽち、ぽちとするようにしています。ああ、なんてささやかな経済活動…(;´Д`)と無力感にも襲われますが、今できる小さなことを無理なく続けていけたらいいですよね。

前例のないこの問題に、リーダーとして取り組んでいる国の中枢の方々や、厚生労働省のご担当者、現場の医療従事者の方々には本当に頭が下がります。どうか彼らにも休息の時間がありますように。考えてみると、ひとつの問題に全世界が一丸になって取り組むことは過去にはあまりなかったように思います。一人ではなく一丸となっていることを忘れずに、繰り返し呼吸や地面を取り戻して、この時期を過ごせたらいいですね。

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