理論を越えた人間の力

2013.02.12

様々なセラピーの理論があります。

理論の精密さや深さに感動することも多々あります。

そういった理論やテクニックをしっかりと身につけて、クライアントさんに提供したい。

そのためにはもっともっと勉強しなくては。

そんな思いがここ1年ほど強まっていたように思います。

先日、あるクライアントさんとのセッションの際に、「そういった今の自分のスタンスを、一度振り返った方がいい」、そう思う瞬間がありました。

このクライアントさんのトラウマの種類はあれだから、あのテクニックを行う。

ああいった体験をされている方だから、今はこういう状態に違いない。

「見立て」「アセスメント」などと呼ばれるものですね。

もちろんセラピーを行う上で「見立て」「アセスメント」は重要で、思いつきで対応していけばいいというものではないと思います。

ただ、人間には、理論を越えた、標準化された枠組みを超えた力を備えている可能性がある。それを忘れてはいけない。そのクライアントさんを通じて、改めて強く感じました。

クライアントさんをただ枠にはめていく。

それだけはしたくないと思ってきたのですが、気づいたらその罠にはまりかけていたのかもしれませんね。

人間の持つ可能性ってすごいですね。

もっともっとクライアントさんを、自分を、信頼してもいいのかもしれない。

「セッション」と言うだけあって、セラピーはセラピストからクライアントさんへの一方通行ではなく、お互いに響き合って相互作用していく。それはきれいごとではなく真実なんだということを、改めて、強く実感させてもらった、とても静かな時間でした。

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