クリパルヨガ:アンドリュー・タナーさん②

2012.10.05

10月に入り、ようやく秋めいてきました。
急激な気温の変化で体調を崩されている方が多いようです。 少しスローダウンして、変化の時期を過ごせるといいですね。

間延びしてしまいましたが、クリパルセンターのディレクター、アンドリュー・タナーさんのWSの続きです。

前半は、ヨガスートラに基づくヨガ心理学、後半はクリパルヨガのプラクティスという形で進められたのですが、ヨガ心理学で印象に残ったことのひとつに、自分自身のネガティブな面へのアプローチの仕方がありました。

例えば、自分のエゴ(精神分析でいうところのエゴではなく、利己主義という意味の方ですね)をどう変容させていくか、という方法論において、「ネガティブな面を少なくしていく」ことよりも、「いいものを取り入れることで変えていく」ことに重点をおく、という話がありました。

以前にインドの瞑想である、アイ・アム瞑想(integrated amrita meditation)のWSを受けに行った時にも、同じ話がありました。その時は、「塩水から塩を抜くのは至難の業なので、砂糖を加えて味を変えていく」という比喩で表現されていました。分かりやすいですね。

こういったスタンスから、やはりヨガや瞑想は全体性を重んじるアプローチだなあと改めて感じます。西洋の古典的なセラピーでは、問題点、つまり一部分にフォーカスすることが圧倒的に多いですよね。

きっとどちらにも意味があり、個人によって必要な比重が変わってくる。バランスの問題なのだとは思います。ただ私自身に関しては、どうも西洋の古典的なセラピーが大切にすること、例えば他者との境界線や明確な感情の表現などは、必要と分かっていても、強調しすぎると妙に疲れてしまうところがあります。

私がサービスを提供しているソマティック・エクスペリエンス(SE)とヨガにおいても、その思想は相反する部分が少なからずあります。SEは神経生理学に基づいた、身体ありきのアプローチですが、ヨガの哲学では、身体を越えた、いわゆるスピリチュアルな領域を尊重する部分も多いです。

今のところ、「神経生理学的なアプローチを促進するもの」としてヨガを取り入れのている段階で、ヨガ哲学をセッションに取り入れることはしていないのですが、このバランスに違和感を感じることが時折あります。もちろん、両者の共通点や補完しあえる部分も多いので、時間をかけて、丁寧に、この両者を統合していけたら楽しいだろうなと思っているところではあるのですが。

クリパルセンターは、そういった「ネガティブな部分を取り除くというよりも、いいものを増やしていく」というアプローチにおいて、ハーバード大学と連携し、ポジティブ心理学の研究をしているそうです。西洋のセラピーも、ポジティブ心理学を始めとして、リソース志向(その人の強みを活かしてセラピーをしていく)の方法論が増えてきています。世の中の流れとしても、両者は歩み寄りつつあるのかもしれないですね。

アンドリューさんのワークショップで印象的だった言葉をもうひとつ。
「ヨガを実践し、自分のtrue nature(本質)に近づいていくということは、自分だけが苦しみから逃れることなのではなく、他者を苦しみから救うことでもある。」

他者をサポートするということを考える時、当然相手にアプローチすることをイメージしがちだと思いますが、自分自身が自分の本質を活かして生きることが、周囲の人がその人自身の本質に近づいていく助けにもなる、というこの言葉、シンプルですがとても心に響きました。特に、「true nature」という言葉、刺さりました。

この言葉に刺激されて、ペンシルヴァニア大学の「強み診断」を受けてみました。そして、唸らされました・・。次回はそのことをテーマにしようと思います。

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nature-flowでは、自己探索に必要な「安全」や「静けさ」、「ユーモア」や「柔らかさ」を大切にしています。そして、「症状をなくす」ことだけに注力するのではなく、その方固有の個性や本質(true nature)を活かした生き方の探索に寄り添うことを大切にしていきたい、そんな風に思っています。

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